前回掲載した三狐神社から西へ4分程の住宅街、そこの交差点の角地に鎮座するのが秋葉社
交差点の北西角に社地が与えられ、社殿はほぼ東向きに建てられています
高く築かれた本殿域は玉垣で囲われ、切妻造の大きな覆屋の下に社が祀られています
上は大正9年の当地の地図で赤枠が秋葉神社の鎮座地になります
この時代、ここに鳥居の印はなく、その後もここに印は描かれていなかった
野田集落の西外れにあたり、ここから西側は庄内川左岸に田んぼが広がる一帯だったことが分かります
地史から野田村の記述に目を通すも、秋葉社について語られておらず、大正から昭和にかけて世帯数の増加に伴い、災い除けの神が祀られるようになったのかも知れない
秋葉神社から西方向の眺め
庄内堤まで広がっていた田畑は姿を消し、今では古くからの建物は建て代わり、新しい住宅が広がる地域となっています
秋葉神社南側から社殿の眺め
玉垣の石柱や基壇の石組の色は綺麗で、覆屋も傷みはなく、覆屋の下に祀られる板宮造の社も綺麗なものです
覆屋に架けられた額は秋葉神社
秋葉神社本殿全景
玉垣の間にピッタリしつらえられた賽銭箱があり、住宅地の火伏の神に賽銭投入参拝
脱線しますが
人的・物的ともに甚大な被害を与えた能登半島地震
輪島の火災を見るにつけ、我家周辺の切り刻んだ宅地に人も通れないほど敷地一杯に建てた細長い木造家屋が林立する環境を思うと不安を覚える
そこから比較すると、このあたりの余裕のある家並みは羨ましく思う
なによりこうして見守る神さまがいる
秋葉神社
創建 / 不明
祭神 / 火之迦具土大神
・中川区野田「三狐(さんこ)神社」
・中川区中郷「八百万神社・白山神社・秋葉神社」
・中川区中郷「宝珠院 常楽寺」
・冨士大権現 天満天神宮(名古屋市中川区荒子)
・中川区荒子町「荒子観音寺・宮窓 神明社」
・梅 「前田利家 荒子梅苑」