上飯田から県道102号線を北へ、矢田川を渡り庄内川に架かる水分橋に辿り着きます
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「水を分ける橋」?
市内を流れる黒川は庄内川のここから水分けされています、なので水分橋と付けられたと言う事です
写真は水分橋上流の左岸から頭首工の眺め
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庄内川の水はここで左に導かれ庄内用水​元杁樋門​を経て矢田川に架かる三階橋の下を流れ、対岸に流れ出た庄内川の水は黒川樋門で更に分かれ庄内用水、堀川へ導水されていきます
樋門から矢田川方向の眺め
ゆっくりとした流れの中に水草が揺れ市内とは思えないスポットです
話しが脱線しました
今回訪れる黒体龍神はこの水分橋の守山側の袂にあるこんもりとした杜の中に鎮座しています
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水分橋下流から見た、堤防脇の黒体龍神の杜
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「黒体龍神」へは堤防道路から下に下る階段があるのでそこから堤防下の道路に出る事に
夏草が生い茂ってはいますが、道はついていますが、黒体龍神に出会う前に長い物と出逢いそうな
雰囲気です、サンダル履きで立ち入るには抵抗ありです
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下の道路に出て左側を目指します、先で行き止まりの様ですが進んでください
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その先に堤防側へ道が続きます、木々の生い茂る先に神明系の石鳥居と玉垣が見えると思います
「黒体龍神」到着です
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「黒体龍神」全景
木々に包まれているとはいえ、後方は堤防道路、右手は交通量の多い県道302号線
龍神様も落ち着けないのでは
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鳥居の束に「黒体龍神」と彫られています
周辺には榊も植えられています
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玉垣で囲われた神域には黒光りした石が祀られてます
榊も生き生きとして近隣の方に手入れされている様なのか、鬱蒼と茂る木々に包まれていますが神域は至って綺麗です
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御神体の石に黒体龍神と彫られています
龍神と言うと最近ではどうしても雨を司るイメージが残ります
守山区小幡3丁目の白龍社​を訪れた際の事、夏空に瞬く間に雲が湧き上り社に近づくや滝のような雨に見舞われた事がある、その時は何かがいる?と感じたものです

黒体龍神についての詳細は分かりませんが
個人の推測でしかありませんが、黒体龍神は干ばつの災いを避けるため祀られたと思われますが、土地柄を考えると庄内川の氾濫から守って頂く事が建立に至った動機ではないだろうか?

この堤防の先を流れる庄内川は、明治、大正の頃この辺りで蛇行していた事から大水が出ると切れやすい条件が揃っていたように思えてなりません
そうした場所に万物の災いを祓う龍神が祀られたとして不思議ではない

それはいつ頃だろう、鳥居には不鮮明ながら昭和の元号と49?建立と刻まれています
それが創建とは思えないけれど、庄内川の水害記録と照らし合わせていくと創建につながるトピックスがあるかもしれません

黒体龍神
住所 /    名古屋市守山区川西2丁目
アクセス / ​市営地下鉄上飯田線「上飯田」下車、徒歩で北に20分程