尾張のおじさんblog

こんにちは 地元名古屋を中心に身近な神社・仏閣、地元の歴史や街並みを紹介していきます

2019年04月

酒のお供に摘みはつきもの
中でもスモークは我家には必需品
キャンプ用で使う熱燻スモーカーやダッチはあるけれど
住宅が立ち並んでしまった今の環境では、消防車がやってくるのでうかつに使えない
そんなことでいつしか丸鳥やスモークも作らなくなっていたけれど
完成度はともかく、やっぱり自分で作ったものが食べたいものです
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かみさんも同じだったようで前触れもなく、サーモスの保温燻製器 イージースモーカーがやってきた
そういえば以前から話題にしていたけれど、買ったのネ・・・・・
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箱の中身はセラミックの鍋、網、チップと一通りのものは梱包されている
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なんだよ、この石ころは?
「やきいも用の焼き石で~す」
なるほど・・・・・
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見た目はダッチかなと思っていたけれど違ってました
外鍋はセラミック、内側はステンレスで覆われていてパッキンが付いています、まるで魔法瓶のよう
保温容器と称するそうです
蓋はセラミック製でパッキンがついて「スモークは逃がさないぞ」的な構造
物が届くと使いたくなるもの、かみさん早速チーズでやり始める
以下の時間はプロセスチーズスモーク場合として理解して下さい

家庭用コンロに内鍋をセット、内部にチップと網をセットして内鍋を加熱する
スモークがたち始めたら弱火にして蓋をして5分程(素材によりお好みで)加熱を続けスモークする
周囲はチップの香りが漂う、それほど煙は気にしなくとも良さそう

時間がタイムアップしたら加熱は終わり
その内鍋を保温容器にセット(当然熱いヨ、ミトンは必須です)して20分程保温する
保温容器と蓋はパッキンで密閉されるので、内鍋の余熱は逃がしません
保温時間がアップすれば完成です
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取扱い説明書やレシピ集も入っているので迷うことはありません
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お試しでスモークしたプロセスチーズ
蓋を取れば、ウ~ンいい香り、見た目もあめ色にスモークされ・・・・・酒が欲しい
過去の熱燻の経験で今回は網側にアルミ箔を置いてスモークしてみた
なのでこんな感じです、なくても良さそうです
網は消耗品でメーカーからも販売されていますが、100均でも手に入りそうです

お味の方は、当然楽しんで手を掛けた作ったものです、悪いはずもない

庭でベーコン、キャンプで釣った魚をスモークなんかするとおやじは半日がかりで火の番
完成までは一人の世界となってしまう、傍にいるのはお酒だけ
それを思えばこれはお手軽でいい、かみさんが飽きるまでは当分スモークが続きそう

隙を見てさば燻作りたいなァ・・・・・多分ダメなんだろうナ
いくらで買ったのか尋ねると「楽天市場で税込、送料込¥8,371」だったそうです
サーモス 保温燻製器 イージースモーカー ブラック RPD-13

これで楽しく美味しいスモークが手軽に楽しめるならいいかもしれない
まだ大物はスモークしていませんがベーコンは一度チャレンジしてみたいところ

名古屋市熱田区高蔵町
市営地下鉄名城線の西高蔵駅から徒歩で東へ15分程歩きます
遠回りして高蔵公園から熱田神宮摂社『高座結御子神社』を訪れました
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現在の高倉町の由来は高座結御子(タカクラムスビミコ)が高蔵下命を祀り、人々から「高蔵の社」と呼ばれていた事から付けられたとも云われます

神社北側は高蔵遺跡と隣接し、現在は高倉公園となっています
当日は陽射しも暖かく、公園にはピンクの桜も咲き、春の訪れを感じさせます

この一帯の高蔵遺跡は1907年の大津線拡張工事の際に発見された弥生時代の遺跡
熱田台地の南端にあたるこの地域は古くから人が住み、その痕跡を裏付ける出土品が発掘されています
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高倉公園の杜沿いに南下すると橋を渡ります、橋の下に道路が走る
右手の石垣の先は神社の敷地へとつながるのですが、この高低差を感じる不思議な空間は
何やら古墳の様にも見えて来ます、高座結御子神社一帯は「高倉古墳群」と呼ばれ、神社を取り囲む様に複数の円墳があったそうです
その名残がこの光景なのかも知れません
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橋を渡って右に折れ、更に右に折れると正面に高座御子神社の案内板と社号標
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鳥居の先には拝殿が覗えます
訪れた当日がウオーキングのチェックポイントとなっていたようで、境内は多くの参拝客で賑わっていました
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境内右の手水舎
見事な枝振りの楠木?でしょうか
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境内左の社務所
御朱印待ちの長い列、今日は大忙しの様です
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『御神井』
社務所左にあり、拝所の中には古びた井戸とその先に『御井社』の社が祀られています
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『高座結御子神社』
左右対称の社殿全景
尾張氏の祖・高倉下命(タカクラジノミコト)を祀り、子育ての守り神として崇められます
創建は熱田神宮とほぼ同年とされる歴史のある神社です
織田信長や蜂須賀家政ら幾度かの補修を受け伽藍を留めてきたが、第二次大戦の戦災で焼失、1963年(昭和38)に原型の尾張造を再現し再建されたものだという
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本殿の全景
拝殿、祭文殿、本殿が真っ直ぐに一体となり、拝殿左右に回廊が設けられた尾張造り
熱田神宮も1893年(明治26)まではこの尾張造りの社殿でしたが、三種の神器の一つ草薙神剣を祀る事から伊勢神宮同様の神明造りに改められています
津島神社​や​氷上姉子神社​なども同様の造り

豊かな杜は社殿を包み込み、境内に木陰を落とします
ウオーキングで訪れた参拝客に涼を提供してくれています
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五七桐竹紋の神紋も熱田神宮と同じです
拝所から本殿方向の眺め
この地の産土神様で「高座さま」と呼ばれ親しまれています

創建は熱田神宮とほぼ同年とあるけれどはっきりしない
熱田神宮の創祀は113年とあり、氷上姉子神社の創祀195年、古墳群の弥生時代には既に創祀されていてる事になります
途方もない年月を経て延喜式に「名神大社」として記される古社である事は間違いない
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尾張名所図会に記された当時の高座結御子神社
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『高座稲荷社』
祭神 / 宇迦之御魂神
秀吉の母が秀吉の立身出世を祈願し秀吉と共に参拝したと伝わり、商売繁盛と立身出世のお稲荷様と崇められています
奉納幟にも「太閤出世稲荷」と記されています
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『新宮社』
高座稲荷鳥居の脇に祀られる小さな社で祭神は素戔嗚尊
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冒頭の『御神井』​​
古来から子育ての神として信仰が篤く、4月3日の幼児成育祈願祭と6月1日の例祭には境内末社の御井社で「高座の井戸のぞき」が催され、多くの人々が子供を引き連れお参りするそうです
幼児に井戸をのぞかせると「疳(かん)の虫封じ」になるといわれます
「高座さん」呼ばれて身近に親しまれるのはこうした事からかも知れません
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御神井の先に祀られる『御井社』祭神は御井神を祀ります
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境内には高座古墳の痕跡が複数ありますが、左は当時の貝塚が発掘された事を記す案内板
右は高座さんの子預けの解説板、子は15歳まで神に預け、それを過ぎたらお礼参りに訪れるもの
その間は神に預けた子供、頭を叩くのはいけない
既に5万人が台帳に登録されているそうです
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境内東の大きな欅の木陰に鉾取神を祀る『鉾取社』
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樹齢1000年とも言われる御神木の大楠と右の尾張連浜主の歌碑
「翁とて侘やは居らむ草も木も栄ゆる時に出でて舞ひてむ」と刻まれている
『浜主は熱田宮の伶人で、845年(承知12)5月8日仁明天皇の御前で113歳の老齢を以て自作の和風長寿楽を見事に舞い、大極殿に居並ぶ人々を驚嘆させた当代に於ける舞楽の大家』
境内には複数の碑があり、それらを見て回るのも楽しいかもしれません
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高座結御子神社西鳥居から境内の眺め
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こちらから鳥居をくぐり社殿に向かう参道は夜寒公園の一画
この周辺は古くは眺望のよい閑静な別荘地とされ、尾張名所図会にも「夜寒の里」と記されていて
地名として現在も残っています
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鳥居前の彼岸桜だろうか、終わりを迎え名残りを惜しむかのように咲いています
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境内に掲げられた由緒書き
左 高座結御子神社由緒書きと右が高座稲荷社由緒書き

子育ての神様として知られ、子預け虫封じの神社として親しまれる高座結御子神社です
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熱田神宮摂社 高座結御子神社
住所 / 名古屋市熱田区高蔵町9-9
アクセス / ​​市営地下鉄名城線 「西高蔵」下車、東へ徒歩で15分程

鈴之御前社
名古屋市熱田区にある神社で熱田神宮の境外末社です
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地下鉄伝馬町駅から南西へ歩くと旧東海道の通りに出る、そこから左方向へ歩いて行きます
旧東海道を歩くと、歩道の所々に写真の様なルート案内も整備されています
やがて右手にビルと駐車場に挟まれた境内が見えてくるはずです2
境内はご覧のように間口が狭く、歩道沿いの玉垣くらいしか視界に入らないかもしれません
右に社号標があり、一歩奥まった所に木造の神明鳥居が建てられています
鳥居の先には拝殿が見えています
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間口が狭く奥に長い境内
右に大きなビルと左は駐車場、奥は民家に囲まれた街中の光景
この一画だけが時の流れがとまっているようです
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鳥居をくぐり境内左に手水鉢がありますが、清水は常に注がれていないようです
訪れる参拝客もなくひっそりと鎮座するその佇まい、どことなく​青衾神社​の趣きに似ています
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境内右に小さな社が二つ
左に桐紋の神社幕が飾られた社
その中には熱田社にあった鳥居の一部が御神体として祀られています
右の小さな社はさっぱり分かりません
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拝殿前景、鈴之御前の社は北向きに鎮座します
シックな佇まいです
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鈴之御前社は鈴の宮(れいのみや)とも呼ばれます
昔は神社の傍らを精進川が流れており、熱田さん参拝のため東海道を歩いてきた旅人
熱田宿の東外れに流れる精進川で身を清め、お祓いを受けてから本宮へ参拝する
そうした習わしだったそうです
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尾張名所図会に当時の様子が記されていました
正覚寺が左にあり、その横を精進川が流れ、鈴御前として記されているのが鈴之御前社ですが・・・・・
正覚寺(熱田区神宮4)はここから少し北に鎮座、現在の両者の位置関係は違います
​​​​鈴之御前社は幾度か遷座の歴史があるようです
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拝殿から神明造りの本殿が見てとれます
参拝客がいないのでじっくりと参拝ができます
祭神 / 天鈿女命

天鈿女命は妖艶な舞で天岩戸に引き籠ってしまった天照を引き戻したと云われる神です
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鈴之御前社本殿
都会の谷間に佇む熱田神宮境外末社です

創建、遷座の遍歴は不明
住所 / 名古屋市熱田区伝馬2丁目
アクセス / ​市営地下鉄名城線「伝馬町」下車南へ徒歩で5分程
2019/03/09

名古屋市中区伊勢山の神明社
市内を東西に伸びる山王通り、東別院から少し西から南に入ると伊勢山「新明社」

伊勢山町の沿革から調べないといけない
名古屋台地と呼ばれ、中区の中央たりから現在の堀川と新堀川に挟まれる形で南へ延びる台地を熱田台地と呼ばれ、ここはその南西に当たり付近には複数の遺跡や古墳も点在します
神社が鎮座するこの場所の南西には伊勢山中学校遺跡(発掘調査結果は笠寺の見晴台考古資料館で公開)もあり、神明社の由緒に記されている「高台の聖地」とは古墳を指すのかもしれません

古くは古渡村と呼ばれ、山の内と呼ばれた7つの山があったらしい
その中の一つの山にお伊勢さんの巻物が奉納され、伊勢神明社として祀られたことから始まるようで
お伊勢さんと所縁のある場所のようです
1889年(明治22)名古屋市成立に伴い古渡村から同市伊勢山町、1908年(明治41)中区成立に伴い現在の中区伊勢山となった
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上段
神社の東側から
稲荷の朱も鮮やかな鳥居の位置に比べ、本殿の位置は更に高く盛られ、古墳の上に鎮座すると云われても
違和感はない
下段
交差点から南に歩くと鳥居のある脇参道
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更に玉垣沿いに南へ、随分と境内は広大な様です
市内の中心とも言える土地柄にしてこの杜は貴重な空間です
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伊勢山神明社正面全景
右に社号標、左に由緒書き
鳥居の前の狛犬と先に蕃塀が見えています
境内の間口は意外に狭く、南北に長い境内です
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巨大な楠木の下に社号標と狛犬、台座には桐紋と菊紋が施されています
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境内左の手水舎、後方は社務所
龍のいない手水鉢
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二ノ鳥居から拝殿
拝殿右にも大きな楠木が聳えています
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境内右が社務所、こうして見ると縦長の敷地とは言え結構な広さがあります
境内の楠木が作る木陰は夏場にはひと時の涼を与えてくれるものと思います
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境内の右奥に稲荷社と脇参道の鳥居、その手前に社があります
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南を向いて祀られる社
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天王社と塩竃社の二社が祀られているようです
天王社
祭神 / 須佐之男大神
塩竃社
祭神 / 塩土老翁大神
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拝殿右の朱の鳥居は豊春稲荷社、結構な数の奉納鳥居と幟がたなびいています
鳥居の上は空を覆う様に楠木の葉が茂っています
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鳥居から左に参道は伸び、新明社本殿脇に東を向いて社が祀られています
表には狐の姿が見えないようですが下の扉を覗かして頂きました
中には小さな鳥居が一つあり、一対の狛狐が鳥居の脇で守護していました
豊春稲荷社
祭神 / 倉稲魂大神
見落としがなければ境内社は全て参拝しました
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高く積まれた石垣の上に鎮座する新明社拝殿全景
緑色の賽銭箱はどことなく郵便ポスト似
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拝殿前で守りを固める狛犬達
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拝殿に掲げられた扁額と拝殿内から本殿の眺め
神明造りの建物はコンクリート製で近年建て替えられたようで至って綺麗です
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拝殿前から境内の眺め
鳥居を見下ろすほどの高低差があり、社務所の二階程の高さに建っている事が分かります
それが古墳の頂なのかはさておき、お伊勢さんの巻物が奉納され
地名に所縁のある由緒ある神社であることは間違いない
2019/3/9

伊勢山『神明社』
創建 / 不明(由緒には室町以前とある)
祭神 / 天照皇大神、熱田大神、迦具土大神
住所 / 名古屋市中区伊勢山1丁目5-19
アクセス / ​市営地下鉄名城線「東別院」下車、南へ徒歩10分程​    

桜も見納め、早朝出かけてきました
今朝の白雲橋の山崎川沿いの桜
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近くで見ると随分とさっぱりとしてきましたが、こうして見ればまだ〃綺麗に咲いてます
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笠寺観音仁王門付近
随分と花も落葉桜の様相
馬頭観音もピンクから新緑の緑が目に付きます
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お隣の西方院の山門付近
桜に変わって青もみじとサツキが輝いてきました

今年の桜は随分と楽しませてくれました
午後から雨も降り出し、随分と強く降ってきています
平成最後の桜も見納めです

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