名古屋市天白区天白町大字平針黒石「中山神社」
かみさんの免許更新の送迎を兼ね、待ち時間の間に参拝してきました。
東部丘陵地帯にある大根(おおね)池、その昔に灌漑用に作られた溜池で、この池を中心に周囲の里山の自然を残したまま整備されたのが天白公園。
公園の南に大根町はこの池の名が由来と云われています。
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 公園東部の道路からの眺め、周辺は閑静な住宅街が続き、道はなだらかに天白川方向に下っていきます。
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1938年頃(左)のこの地と近年の比較、北垂れの斜面は天白川方向に向かい、田畑と複数の溜池が見てとれます。
地下鉄鶴舞線や国道302号線の整備に伴い、それらは埋め立てられ宅地化、静かな自然が残るベットタウンに変貌しています。
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中山神社へは公園内に複数の参道と公園東側の通りに面し社号標が建てられた参道があります。
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 新しい社号標と案内板が設けられ、参道?は里山の森に伸びていきます。
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 訪れた12月中旬の参道は落ち葉がつもり、茶色のカーペットの様。
滑りやすいけれど足には優しい。
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 落葉が盛んな森、枯葉を踏みしめる音に冬の訪れ感じます。
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 登り始めて直ぐ尾根に、道は二手に分かれ神社は右に進みます。
左に進むと大根池沿いの遊歩道へと続きます。
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 尾根道を50㍍程進むと里山の頂きに枯葉が一面に積もった中山神社が見えて来ます。
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 社号標から歩いてくると本殿後方に出る様です。
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 玉垣で周囲を囲まれた社殿は全て新しいもののようですが、里山の頂きに東を向いて鎮座するこの光景は特別な空気感が漂います。
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 正面全景 「原中山神社」とある。
原?、現在は天白町大字平針黒石ですが、一帯はかつては原新田と呼ばれた地域、それらが分かれ今に至っています。
神社の創建は不明ですが、その当時から既にここに祀られていたようです。
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 鳥居から社殿の全景
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2013年に社号標含め整備されたばかりのようです。
中山神社縁起
「岐阜県恵那郡串原村、中山神社より分祀された社であり、祭神は広国押武金日命(二十七代安閑天皇)である。
当神社の祭神は奈良県吉野郡金峯山より犬に乗って渡って来られたいう伝承があり、古くより山犬を神の使いとして崇め「おいぬ様」と称しこの形像を祀る信仰が行われ盗難・病難、災難除け、子宝を祈って霊験ありとされています。」
串原村中山神社は539年(宣化天皇4)に金峯神社から勧請・創建と云われる古社で、中山神社はここから勧請されたという事です。
現在の中山神社の社殿は2003年(平成15)に再建されたばかりで、創建を知る術はないようです。
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 小振りな狛犬(山犬さま?)は彩色も鮮やか、目つきはどことなく愛嬌がある。
神の使いとされる犬を感じさせるものは彼ら以外に見受けられませんでした。
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 流造の小さな社ですが、飾り金具も施された立派なものですね。
原の中山神社、参拝。
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 良く見ると細かな所にも彫が施されています。
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 社から鳥居方向の眺め。
鳥居の左にも参道は続いているようなのでそちらにも歩いて見ます。
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 参道から見上げる神社の眺め。
階段の様に木々の根が露になっています。
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そこを下ると道は整備された歩道となり下に続いています。
落ち葉の上を歩く時は気を抜くと滑る、よくあるパターンです。
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この歩道も落ち葉で一杯です、ここはモミジの落葉が多く見られます。
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 下った先は公園北側の通りに続いていました。
神社正面に続くこちらには社号標はなく、左側に案内板があるのみです。
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 神社が鎮座する里山の西側にある冬枯れた大根池と天白公園。
周囲はデイキャンプ場や遊具など整備され自然豊かな公園。
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大根池東沿いの遊歩道には、こうした神社への案内板と歩道が整備され訪れる人にその存在を告げています。
小さな里山ですが、神社までの歩道を登ったり下りたりすると油が切れた関節には少しつらい。
かみさんの免許更新待ちに訪れた中山神社ですが、あっという間に「お迎え宜しく」のメールが届きました。
二社ほど廻ろうかと思っていたけれど、免許の更新案外早いものですね。

里山の頂きで落ち葉に埋もれるように鎮座する中山神社を後にします。
2019/12/18

中山神社
創建 / 不明
祭神 / 広国押武金日命
住所 / 名古屋市天白区天白町大字平針黒石
公共交通機関アクセス / ​市営地下鉄鶴舞線「原」駅下車、南へ徒歩15分程