岐阜県瑞浪市明世町戸狩「津島神社」
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先回掲載した​水の木 秌(秋)葉神社から下街道(赤線)を西に進むとすぐ先で県道352号線に合流します。
 水の木津島神社と塚の地蔵堂はその三叉路に鎮座しています。
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水の木津島神社。
 下街道と岩屋不動尊に続く三叉路の角に鎮座する小さな石の社。

この向かいに「塚の地蔵堂」があるので見落としやすいかもしれない。
 背後にある建物の敷地の一部が神社の社地に与えられているようだ。
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石の祠には「津島神社 戸狩」と書かれた葦簀がかけられている。
 この祠が立つ辺りから西側が戸狩集落で、津島神社祠は集落の東外れに位置し、集落に立ち入る禍いをここで鎮めている。
 創建時期は不明。
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道路を挟んで津島神社の向かいに塚の地蔵堂がある。
 後方は県道352号線が東西に延び、瓦葺の堂は県道からでもそれと分かる。
堂の右に手水鉢も置かれている。
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堂内。 
 中央にベストを着せられた一体の地蔵さん。
着ぶくれしているせいか像長と頭部の大きさに対し妙に胴が太く見える。

手前にも黒光りした地蔵さんとその両脇にもこけしのように小さな地蔵さまが安置されている。
 日々お参りに訪れる方がいるのだろう、両脇に供えられた生花は新しいもの。

瑞浪市のMAPに目を通しこの地蔵さんの謂れを調べてみた。
 「昔から地蔵尊は少年の形となって現れ、人間を救済するとも言われ、特に子どもの安全を守ってくれるものとして地蔵信仰が盛んになった。
ここの地蔵尊もそんな願いによって建立されたと伝えられている」
 この地蔵さんの情報はここまでしか書かれていなかった。

塚の地蔵とあり、古墳を連想させるがそれ程盛られているわけでもない。
 ここ瑞浪は土岐川沿いに古くから人が居住し多くの古墳が残り、ここ戸狩にも古墳が残っているものの古墳とは関係なさそうだ。
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いつ頃安置されたものか定かではないが、鼻を除いて表情は読み取れなくなっている。
 お地蔵さまには「子安地蔵」、「身代わり地蔵」、集落や村の境界や辻を守る「道祖神」などありますが、像の背後の額に謂れが書かれているのかもしれない。
地元の方に尋ねるしかなさそうです。

酔い覚ましで歩いてきた下街道もここをお参りしてひとまず瑞浪駅に向かう事にします。
 まだ〃一帯にある寺社の一部を参拝したにすぎません。
時間はかかるだろうがゆっくり回っていきたい。

水の木 津島神社
創建 / 不明
祭神 / 素盞嗚命
所在地 / ​岐阜県瑞浪市明世町戸狩853-3
塚の地蔵堂
建立 / 不明
祭神 / 地蔵菩薩
所在地 / 岐阜県瑞浪市寺河戸町1168-1

公共交通機関アクセス / JR中央線「瑞浪」​駅から北西に徒歩10分程
参拝日 / 2022/04/30
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