尾張のおじさんblog

こんにちは 地元名古屋を中心に身近な神社・仏閣、地元の歴史や街並みを紹介していきます

タグ:愛知県豊川市

豊川市上長山町本宮下
三河國一之宮「​砥鹿神社里宮​」から車で40分程北へ、本宮山スカイライン(無料)を経由し本宮山へ
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頂は巨大なアンテナが立ち並ぶ
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 その南側に広がる三河國一之宮『砥鹿神社奥宮』駐車場(無料)
駐車場には芝生広場が広がり、そこには赤い鳥居があります
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鳥居の左の岩戸神社、国見岩を経て奥の院に続く入口ですが、あまりお勧めはません
乳岩渓谷を徘徊し夫婦共に多少足に来ています
・・・・・本来は下の一丁から歩くものでしょうが
今回は山頂からお手軽に一の鳥居を経て奥宮を参拝します
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駐車場の東外れに奥宮に導く看板が掲げられています、この案内に従って歩いて行きます
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5分程東に歩けば木陰の下を歩く参道に至ります
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駐車場から徘徊しながら10分程、やがて正面に巨大な一の鳥居が正面に見えて来ます
実はここまで車で入る事が出来ます
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古びた石灯籠と奥宮社号標、その先に二ノ鳥居
年輪を重ねた木々が囲み、真夏のような陽射しを遮り、参道は涼しい木陰の中を伸びていきます
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二ノ鳥居扁額
6.5
 参道右の赤い鳥居、この先は男道と女道に分かれ岩戸神社奥ノ院へ続く参道口
疲れた足で男道へ安易に進まないのが賢明かも
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杉の幹の袂に小さな石の社と四十九と記された丁石標
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 参道は開け御神木とその前の参籠所へ、「大福釜」と呼ばれる大きな釡が置かれています
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参籠所から先は石段に変わり奥宮拝殿に続き、右上に奥宮本殿も見えています
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石段の登り口の右側に「守見殿神社」
祭神 / 大己貴命の和魂
毎年1月6日に行われる宝印祭では、無病息災を叶える秘伝の宝印が授けられるそうです
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 ここまでの道中で砥鹿神社の豊な杜が印象に残ったけれど、それが県指定天然記念物とは知らなかった
この自然はいつまでも守り継いでいきたいものです
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上段
山中に鎮座する小さな社、乙女前神社の遥拝所
大山祇命、天鈿女命、少名彦名命の三神を祀ります、今回は遥拝所から参拝
下段
富士遥拝所付近から東の眺め、季節と条件が合えば綺麗な富士を拝めるようです
登山では見かける富士ですが、夫婦ともども下界からそれ程お目にかかった事がない
そんな夫婦が富士の出現率が一番低いこの時期に拝もうなんて
・・・・・当然無理な事です
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砥鹿神社奥宮拝殿と社務所
入母屋造りの檜皮葺の拝殿は軒から先端にかけての反りの曲線が美しいと思います

社務所を含めて一枚に納めるには厳しく境内は意外に狭い
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参拝道の石段途中から拝殿正面の全景
軒反りが綺麗なんだけど、これ以上は下がれません
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奥宮拝殿前の狛犬、にたっと笑っている様にも見れる
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拝殿扁額と拝殿内の眺め
神紋の亀甲に亀卜(キボク)のついては​砥鹿神社里宮​の所でも書いたように、鹿の角ではないようです
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参拝道の最後の石段から見た神域
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その傍らの丁石標は五十丁、少し下ってみる事に
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四十九丁付近の『荒羽々気神社(あらはばき)』
あまり聞き慣れない社名です
祭神は大己貴命の荒魂を祀り、健歩健脚の守護神
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そこから下を眺めると『八柱神社』が見える、もう少し下ってみよう
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『八柱神社』全景
田心姫命、湍津姫命、杵島姫命、天忍穂耳命、天穂日命、天津彦根命、活津彦根命、熊野櫲樟日命の八柱が小さな社に祀られる
家庭の和楽、朋友の親愛の道を守護し善導される神徳があるとされます
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上、めいめい岩、手を使わずにこの岩をひと廻りできると願いが叶うそうな
下、心霊懲りしろ、周辺には天の磐座が点在します
もう少し下って見ます
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第一神域入口の鳥居まで下りて見ました
キスマーク「下まで降りる気ですか?」
鳥居から下を一応確認、間近に社やスポットも見えないので漸く、ここで戻る事にします
登りかぁ・・・・・
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参道で見かけた近隣観光マップと本宮山の自然を学ぶ掲示板
「ふるさと自然の道」と称する様です

今年はカワセミも見ていない、ウグイスの声を聞くこともなかった
我家の周辺でふるさとを語るものとは何だろうか?
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奥宮御朱印

三河國一之宮 砥鹿神社 奥宮
創建 / 701~704年(大宝年間)
祭神 / 大己貴命
住所 / 愛知県豊川市上長山町本宮下4
アクセス / ​砥鹿神社里宮から本宮山スカイライン経由、車で40分程


愛知県豊川市一宮町西垣内
三河國一之宮 砥鹿神社 里宮
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 東に豊川が流れ、大きく蛇行したこの一帯は長閑な田園地帯が続き、その先には三河の峰々を望む景観が広がっています
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砥鹿神社里宮は田園地帯の西側に鎮座していました
砥鹿神社南側の鳥居から見る表神門、境内を包む欅や楠木等の豊かな杜は里宮の歴史を感じさせます
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神社へは南側の参道と西参道の二か所
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 表参道南側、右に境内が広がります
この道を先に進むと右側に外苑末社の八束穂神社、荒羽々気神社が鎮座
その先は境内参拝駐車場入口、更には国道151号線へと続きます
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神門全景とその先に拝殿の眺め
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菊の紋章があしらわれた重厚な扉の先に広がる境内、その先に砥鹿神社拝殿
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 神門の右に手水舎と太鼓楼
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 左に社務所が連なります
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三河国一之宮砥鹿神社里宮拝殿の正面全景
ここ里宮とこの先に望む本宮山山頂の奥宮からなっています
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里宮の歴史について以下の様に記されていました
「但馬続風土記」によれば、神代大己貴命は国土を開拓し、諸国を巡幸されて 但馬国朝来郡赤淵宮にお移りになって、更に東方三河国に向かわれたとあり、社伝にはその後命は「本茂山(ほのしげやま)」(本宮山)に留まって、この山を永く神霊を止め置く所「止所(とが)の地」とされたとある。
 そして、里宮に大神が鎮まるに至った経緯を、「三河 国一宮砥鹿大菩薩御縁起」(天正二年)は次の様に伝えている。
文武天皇の大宝年間に天皇の病を鎮める為、草鹿砥公宣卿が勅使として 「煙巌山」に使わされた。
公宣卿は三河の山中において道に迷うが、この時出 現した老翁の導きにより無事祈願を果たし、天皇の病も平癒された。
天皇はこの老翁に礼を尽くすため、再度この地に勅使を使わされた。
公宣卿は再び三河国本茂山に入って老翁と面会し、その望みにより山麓に宮居を定めることとなった。
その時老翁は衣の袖を抜き取り、宝川の清流に投じたが、公宣卿はこれを追って山を下り、山麓辰巳の方の岸辺に留まった袖を取り上げて、七重の棚を作り七重の注連縄を引廻らして斎き祀ったのである。
古くから朝廷の崇敬篤く、文徳天皇嘉祥三年に従五位下とあり、順次神階を進め、貞観十八年には従四位上に至った。
こうして平安時代には、「延喜式内社」に列せられ、次いで三河国の国司が国内神社に巡拝奉幣する筆頭神社「一之宮」となったのである。

本茂山とは現在の本宮山(標高789㍍)この頂きに奥宮が鎮座します
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祭神は大己貴命を祀ります
大黒様として慕われ福徳、国土開拓、縁結び、交通安全の御神徳を求め多くの参拝客が訪れます
当日は車のお祓いに訪れる方が多いのが印象に残る
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透塀先の本殿、全体を見通す事は出来ませんでが千木、鰹木は窺えます
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透塀の隙間から撮った里宮本殿
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本殿左の境内末社は八幡宮
祭神は誉田別命、天児屋根命
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 八幡宮の左は建御名方命を祀る摂社「三河えびす社」
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 「三河えびす社」を守護する狛犬一対
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二宮と記された拝殿扁額
祭神は二宮社 / 事代主命、三宮社 / 建御名方命
 拝殿内には数えきれない程の奉納提灯が吊られ、柔らかい明かりが内部を照らし出しています
神紋は亀甲に亀卜(キボク)
亀の甲羅を火であぶった際に出来るひびの形で占うもので、最近の皇室行事の紹介で記憶に残る方も
こちらの紋はそれを表したもので、砥鹿とくれば鹿のイメージが湧きますが鹿の角では無いようですヨ
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拝殿後方の二宮本殿
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「三河えびす社」左の神馬舎・・・・・ではありません
ここは亀から鹿になります、「神鹿絵馬殿」
中には夫婦鹿と小さな子鹿の白い像が三体、夫婦円満で子宝に恵まれる?
絵馬殿前には多くの絵馬が吊られています
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絵馬殿の右奥に社と鳥居
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 左の社は境内末社の守見殿神社
大己貴命の和魂、迦久神、倉稲魂神と良縁を結び幸せを見守る三神が祀られ
ピンクのハート型の絵馬が多数吊られています
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小さな鳥居は本宮山遥拝所
この遥か先が本宮山の頂にある奥宮になります
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神鹿絵馬殿の左が西参道に続く神門
参道の木陰は真夏の様な日差しを遮り、参道を吹き抜ける風はとても心地よい
座り込んで読書したくなる気持ちも分からないでもない
その先は二ノ鳥居、一の鳥居へと続きます
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神門に掲げられた門幕は亀甲に亀卜が入った菊の紋
神門扉には神紋が付けられています
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西参道の手水舎、奥は参集殿
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 西神門から境内の景観
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二ノ鳥居から神門に続く参道
西の木陰が続く参道の先には一の鳥居、右手が境内駐車場になります
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駐車場北西角に「一宮町護国神社」
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参道から左へ進むと表参道に戻ります、この先の左が先程の表参道の鳥居へ続きます
左側に玉垣が見えます
神社外苑末社の荒羽々気神社(手前)、八束穂神社の二社が鎮座します
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荒羽々気神社正面全景
左の小社は秋葉山本宮秋葉神社の別宮秋葉神社、祭神は火之迦具土大神
右が荒羽々気神社で大己貴命の荒魂を祀ります
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右隣りの八束穂神社
祭神は天穂日命
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 境内で見られる由緒書き、境内配置
左下は「日本一のさざれ石」境内には5つのパワーストーンがあり、このさざれ石もその一つ
高さ2.6㍍、横幅3.4㍍の礫岩は開運石や子産石とも云われ、石に触れると安産や幸福をもたらすそうです
各地で見られるさざれ石としては、自分の知る限り最大かも

砥鹿神社里宮
三河國一之宮として、この地方の総鎮守として崇敬され続ける歴史と広大な境内を持つ神社です
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砥鹿神社里宮御朱印
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 亀甲に亀卜の神紋と本宮山、その下に神鹿が描かれた砥鹿神社の御朱印帳

砥鹿神社
祭神 / 大己貴命
創建 / 701年~704年(大宝年間)
住所 / 愛知県豊川市一宮町西垣内2
アクセス
車 / 東名高速道路「豊川」ICから新城方面に向い車で約5分程
電車 / ​JR飯田線「三河一宮」駅下車、東へ徒歩約10分程

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