尾張のおじさんblog

こんにちは 地元名古屋を中心に身近な神社・仏閣、地元の歴史や街並みを紹介していきます

タグ:滋賀県


滋賀県彦根市佐和町
  JR彦根駅から駅前お城通りを眺める、
正面に護国神社と更にその先には彦根城の姿が見えます
 大師寺は駅から西に約5分程歩いた佐和町にある小さなお寺です
藩政時代には上瓦焼町と称ばれた辺りに鎮座します
2
昔ながらの狭い道路脇に山門があり、赤い幟がはためいているのが見えてきます
1
滋賀県では数少ない真言宗のお寺で、
 彦根駅に近い事から「駅前の弘法さん」として親しまれています
3
山門左には小さな堂
 地元の方でしょう、通りすがりにお参りをされる光景が目に入ります
身近に根付いた存在なのが良くわかります
4
大師寺正面から境内の眺め
 境内に入ると目の前に本堂、右に寺務所の配置です
5
山門左の寺号標と提灯
 この紋はどこか見覚えがあるのですが・・・・・思い出せない
6
右側には由緒書きが掲げられています
 「寝弘法」と「不動明王」にお目にかかりたい、それがこちらを訪れた理由でもあります
7
山門をくぐると左に地蔵が纏められ、その奥に由緒の記された石碑が建っています
8
手水舎
  絶え間なく注がれる水盤、七福神に見守られ日頃の穢れを清める事にします
水盤にも紋が・・・・
9
手水舎の左に小さな祠
10
本堂左脇の七福神像
 「彦根一箇所七福神」と呼ばれ七福神全てが勢揃い
四国八十八ヶ所の砂踏みがあり、
 歩いて行けばお手軽に八十八番までのお遍路が完結し願いが叶うもの
11
本堂正面
 遍照金剛と彫られた扁額
堂は扉が閉ざされ、堂内の寝弘法さんとは会えないのか・・・・・
 しばらく写真を撮っていると、法要から戻られた住職に
「中に入って寝弘法さんを見てれば良かったのに」と声掛けを頂いた
 ・・・・・開いていたのネ
115
では、という事で堂内に、ほどなく住職もお越しになりお話を聞くことが出来ました
 正面にはこちらを向いて横になるブロンズ製の弘法様とご対面
12
堂内は正面に煌びやかに輝く弘法大師像
13
大師像の右の脇仏「開山真浄法尼像」が祀られています
 1931年(昭和六)、一人の女性が僧に草鞋(わらじ)代を喜捨したことがこの寺の始まり
 その後、女性は霊験を得て仏門に入り大師寺を開山
法号は真浄法尼、当時彦根に真言宗の信徒は少なく、
 弘法大師の霊徳を知る者は殆ど無い中、92歳で入寂するまで多くの衆生済度の修行を実践、
彦根における弘法大師信仰発祥の寺院として今日に至る

この像は最後の仏師とも呼ばれた西村公朝の作(香積院天井画)で、この像を見に弟子も訪れるそうです 
14
左の脇仏が「波切り不動明王」作者は不明ですが江戸時代に作られたものらしい
 しばらく座って脳裏に焼き付けていると、住職から「写真を撮っても構わない」からとのお言葉
「えっ?普通はお断りが多いのですが」
 「うちは多くの方に寝弘法さん知ってもらって訪れて欲しい」とか
「なんでこんな小さな寺にきたのか?」の問われ
 「観光化された寺社より小さな寺社が好きだから」と答えると
「最近訪れたイギリスの方もあんたと同じような事言ってはったワッハハ」
 愉快な住職とお話しする事を目的にして訪れるのもいいかも
15
住職の説明から
 「寝弘法さん」の頭の部分には京都東寺よりお分けいただいた「お舎利さん」(お釈迦様のご遺骨の一部)が奉納されているそうです
 思い出せなかった紋、東寺で見た紋である事を漸く思い出す・・・・・すっきり

「南無大師遍照金剛」とお唱えしながら、寝弘法さんの頭や体を撫でお願いをするとご利益があるといわれます
 私も頭を撫でさせて頂きました(・・・・・ボケませんように)
16
堂内に掲げられた額と正面並べられた大黒天の像
 寺が元々祀っていたのは黒光りした大黒様、他は信者からの寄進だそうです
17
真浄法尼と東寺のつながり等、昭和になり創建された小さなお寺でありながら
 見所の多い寺だと思います
個人的な感想になりますが、訪れて良かったと思う寺の一つです

『大師寺』
宗派 / 真言宗東寺派
本尊 /  弘法大師
創建 / 1931年(昭和6)
住所 / ​滋賀県彦根市佐和町7-19
大師寺URL
アクセス / 
電車 東海道本線彦根駅下車 徒歩5分程
車 名神高速道路彦根IC より2km    

滋賀県長浜市田村町『田村神社』
 
 西に琵琶湖が間近に迫り、遠景を遮るものはなく
東に伊吹山が聳える古い街です
 名古屋からのんびり90分程のドライブです
1
田園地帯を北陸本線が走るのどかな風景が広がります
 県道の左側に檜皮葺の重厚な神社が見えてきます
鳥居前を左折、神社と隣接する田村公会堂に車を駐車

2


公会堂脇の桜の下に小さな祠と傍らに地蔵が祀られています
 風化して表情は覗えませんが、両手で何か抱きかかえているようにも見えます
3
県道から見える田村神社
 鳥居脇は満開の桜に彩られ、ひと時の華やかな季節を迎えていました
4
社号標は1906年(明治39)
 先に見える道路が県道556号線
5
鳥居前から境内全景
 地元のおばあちゃん、日課のお参りですね
真っ直ぐ伸びた参道の先、檜皮葺の拝殿が鎮座します
6
鳥居の左に手水舎と織田瓜紋の入った手水鉢
 その裏が公会堂になります、春休みの子供達には集いの場となっています
7
手水舎に掲げられた由緒書き
8
拝殿正面全景
 県道脇に鎮座していますが、交通量も少なく静かな境内です
9
大振りの狛犬 
 眼光鋭い凛々しい顔つきをしています
10
拝殿右から側面全景
 袴が施され、堂々とした容姿
11
入母屋造の拝殿
 煌びやかな飾りのない、重厚で落ち着いた趣を感じさせます
12
中門と透塀
流造で檜皮葺の本殿、煌びやかに輝く飾りはないものの
破風や虹梁を含めた細部には、見事な彫刻が施されています
13
本殿前景と側面からの眺め
 見事な曲線を描いて流れる屋根勾配は美しい
5
拝殿から本殿全景(上段)
 透掘に囲まれた本殿から拝殿、鳥居を望む
14
『田村神社』

創建 / 年代は不詳
由緒書きによれば
1018年(寛仁2)に当地に多田幸寺を創建の時、僧源賢が四隅に四天王を奉斎して守護神とした
 当社はその坤方の一社と伝えられる
戦乱のため荒廃した社殿を後陽成天皇(1571年~1617年)の御代に当地大雲寺中興の僧祐海が、
 古の社地に再建、現在の本殿は1800年(寛政12)に建築された
 往昔は天王宮と称したが、1870年(明治3)素盞鳴尊社と改称
その後に土地名に因み田村神社へ改称

祭神 / 素盞鳴尊
所在地 / ​滋賀県長浜市田村町733
アクセス 車 /
 東名高速名古屋I/C⇒名神高速⇒北陸自動車道米原I/C⇒国道21号線⇒国道8号線⇒県道242号線⇒県道556号線⇒田村

電車 /
JR北陸線田村駅から徒歩約10分

↑このページのトップヘ