尾張のおじさんblog

こんにちは 地元名古屋を中心に身近な神社・仏閣、地元の歴史や街並みを紹介していきます

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名古屋市緑区大高町西門田

熱田神宮末社 朝苧社
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石神白龍大王社​の前の坂を上り切ります

視界の先に名古屋高速、その先には氷上姉子神社が鎮座する火上山が間近に見えています

頂からは西に下り、姥神公園を右手に見ながら萬乗醸造方向へ向かいます

道端にはピークを迎えた梅、春の彩に目は奪われます
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姥神公園から左方向へ5分程歩いて行きます

右手に見えている小高い山は姥神山、先に訪れた石神白龍大王社は山の東にあたります

大高の街を巡るのは歩きに限ります、道幅が狭く駐車余地など皆無、なので車は足手まといになる場合があります
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朝苧社への入口はここになります

あくまでも私道、参拝目的のために通らせて頂く形になります

この私道を道なりに右手に進みます
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やがて道はなくなり、眼前は姥神山へ続く登山口の様相ですが

右手には『朝苧社』の案内板が立てられています
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入口は竹藪が迫り圧迫感がありますが、少し登ると多少開け不安な気持ちは解放されます

山登りが好きな方には抵抗のない、自然を身近に感じる小路が続きます
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芽吹き前の枯れた雑木林は竹藪や藪椿も自生し、杜に鮮やかな緑の彩を添えてくれています
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しばらく小路を進むと斜面が開け、右手に小さな社が見えてきます
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熱田神宮末社『朝苧社』到着です

前回は車で訪れ辿り着けませんでしたが、やっと訪れる事ができました
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地主神として地元の方には親しまれているようです、落ち葉も手入れされ気持ちよく参拝できます

境内に落ちた椿の赤がとても印象に残ります

​氷上姉子神社​の境外末社で祭神は火上老婆霊で氷上の里の地主神

宮簀媛命の母と云われ、老姥神様として乳の出ない御婦人が祈願すると御利益がある「乳の神」として崇められている

「朝苧社」は麻苧社とも云われ、織物の神社ではないかとも云われています
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大きな木の袂に南向きに祀られた社は下界と隔たれた特別な空間を感じさせます

静かな杜、聞こえるのは野鳥の囀りと木々を通る風の音のみ
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 境内に華やかさを添える椿、その先で静かに佇む朝苧社です

これから一雨ごとに芽吹きが進み、杜は鮮やかな新緑に包まれていきます

その時に再度訪れよう、そう感じさせてくれる朝苧社です
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社から先に小路は伸びています、眺望が開けるところまで上って見ます

小路は枯葉が積り滑りやすいので要注意です
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直ぐに高台に出ました

視界は開け正面に名古屋高速、その先に宮簀媛命いる火上山は目と鼻の先です

「朝苧社」

創建 / 不明

祭神 / 火上老婆霊

住所 / 名古屋市緑区大高町西門田

アクセス / ​JR東海道本線「大高」下車徒歩15分程

       ​石神白龍大王社から姥神公園経由徒歩10分程​    


田中の​神明社から坂を上り大高小学校の三叉路を右に折れ、下り切った交差点を左に再び上っていきます
神明社からここまで徒歩10分程でしょうか
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丘陵地の中腹に大きな楠の大木と桜の古木のある丘陵地が現れます
頂きには白い幟がたなびいています、「石神白竜大王社」到着です、このあたりの地名も石神です
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丘陵地の中ほどに神明鳥居を構え、左に社号標、奥に大小の社が見えます
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鳥居に掲げられた社号扁額
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鳥居をくぐり境内へ
左手に山が迫り、その一部を造成し作られた境内は広くはないものの、正面から右手にかけて石神を見下ろす高台になっていて開放感がありますが周囲に塀はなく、あるのは幟だけ端に立つと転げ落ちる恐怖感が漂う、境内右手に手水舎、手水鉢が設けられています
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正面が大ぶりの社が石神白竜大王、その左手に祀られている石は御塚ノ石、左手の小さな社は不明

昔この地に塚があり、そこには蛇が住んでいたと伝わる、塚の土や樹木を構うと「たたり」があり
村民が白竜さんを祀り鎮めたといういい伝えがある
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石神白竜大王社
祭神 / 石神白竜大王
創建 / 不明
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御塚ノ石は個人で保存されていたものらしいが、社殿建立時にこちらに献納された様です
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石神ノ碑(左)と塞ぎ石(右)
境内整地の際に地中から見つけられたものと言われる、右の石碑には「埋もれたる神の碑出て時雨かな」の句が記されている
近くに6世紀後半の古墳「石神遺跡」があったが、市の発掘調査で石室の跡地に室町時代の石神祭祀遺跡の存在が判明、調査以前に石室の一部が境内の立石、止石として使われたのではないかと言われる
大高には「石神遺跡」の他に複数の古墳が線の様に点在しているので不思議な事でもない
次に訪れる​氷上姉子神社​の境外末社「朝苧社」もそうであるように、石神遺跡も所縁があったのかも知れません
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境内の由緒書き
石神白龍大王社
「この神社は氷上姉子神社に関係した神様と伝えられていましたが内容は定かではなく、久しく荒廃していました。
昭和26年1月近隣住民有志で御嶽講先達にお伺いをたてたところ、この地の神はおよそ1500年前に遡る「石神と白龍の二神からなる石神白龍大王である」とのおつげをうけました。
それをふまえ翌昭和27年1月25日社殿などが建立され、当地に再祀されたのであります。
以来この神社は地域の人々を中心に無病息災を願って崇敬参拝されてきました。
年中行事としては毎年4月第一日曜日に例大祭、大晦日から元日にかけては越年祭りがとり行われています。
これらの祭事や日常の管理などは近隣有志の方々によって行われています。大高歴史の会」
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傾斜地に根を下ろす桜も間もなく石神白龍神社に彩を与えてくれるでしょう
2019/02/24

次は神社の前の坂をあと少し上り、春江院方向から朝苧社を目指します
石神白龍大王社
住所 / 名古屋市緑区大高町石神3
アクセス / ​JR東海道本線「大高」下車、田中の神明社経由で徒歩20分程


緑区大高町田中
辻の秋葉社​から東へ、田中公会堂から右に折れ歩いて行きます
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西に大高城跡の森を見て、緩るやかに上り坂が続きます
突き当りに見えるのは大高小学校です
この坂の途中に「←神明社の案内板」が見えて来ます、目的地の田中「神明社」参道入口到着です
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公道からは細い参道が伸び、その先に石段が続きます

石段の先は左に曲がっているようです
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石段を上がっていくと左手に境内が見えて来ます
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境内全景
小高い丘の頂を切り開いて境内が造営された様です
境内は右手に住宅が迫っていますが、杜に包まれた境内の木々の間からは西に大高城の高台が目前に迫り
、北に氏子の住まう田中の街並みを見下ろすロケーションです
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左 御神木
この御神木、田中の街からも小学校の北側からも良く見え、そこに神社がある事が一目瞭然です
右 境内左端に手水鉢
境内の椿も終盤を迎え落花盛んです
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境内奥の神明社
高台故に台風の影響からか杜の木々が社側に傾き、それを支えるため支え木が神域に設けられています
祭神 / 国常立尊
創建 / 寛文年間(1661年~1673年)以前
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玉垣で囲われた神域の社は南向きに祀られています
背後の木々が迫っているのが良くわかります
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社左の新明社由緒書き
「この神社は田中の神明社とも言われ、国常立尊という国土開闢の神様をお祀りしています。
創建は不明ですが、江戸時代前期の寛文年間の記録にありますので、それ以前から存在していたようです。
当社ではオシャクジサンまたはオシャグジサンなどと親しく呼ばれていました。
シャクジは石神からジャクジは社宮司という言葉から来ていると考えられ、いずれも良縁、子育て農耕などの神として信仰されたと伝えられています。
神社は田中町内会によって維持され、毎年九月の例祭では神事の後、神前で子供相撲が奉納されます、昔は各地の神社で相撲が行われていましたが、今でも奉納しているのは、この辺りでは大変珍しく貴重な伝統です。  大高歴史の会」

と記されています
境内中央のブルーシートで覆われた一画が土俵の場所でしょうか
現在も続く奉納相撲、書かれているように珍しくなってしまいました
神社はそこに住む住民同士を結び付ける役割もあります

私の住む町では随分前に社ぱなくなり、町内会費だけで子供会に参加しない世帯も増え
住民の結束は希薄になってきました、今では体育祭だけでしょうか?

田中町内会の皆さんの纏まりと頑張りがあってのことだと思います
子供相撲羨ましい限りです

田中町「神明社」
住所 /  名古屋市緑区大高町田中
アクセス / JP東海道本線「大高」下車 徒歩20分程、​辻の秋葉社から徒歩10分

『玉根社』
氷上姉子神社の正面鳥居から北へ5分程下った道路脇に社はあります
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氷上姉子神社へ続く道路の左脇には由緒書きが掲げられている
後方は熱田神宮大高斎田(上段左)
道路の反対側には元宮へと続く参道入口(上段右)
道路から玉根社参道の先に社を見通せる
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道路脇の玉根社由緒書き(上段)と参道中ほどの石灯籠
参道には落ち葉が舞い落ち秋の訪れを感じます
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木々に覆われた玉根社と参道左にあった手水石、その左手には民家が迫っている
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『玉根社』
御祭神 / 少彦名命
医薬・酒造りの神様でこの地では信仰が厚い、古墳の跡に鎮座しているともいわれています


『大高斎田』
交通網整備により縮小された杜の一画、玉根社の脇にあるのが大高斎田
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朝陽に照らされ黄金色に色づいた稲穂の上をトンボが飛び交う
毎年6月第4日曜日に古式豊かに御田植祭が行われる
揃いの衣装で田植歌に合わせて田舞を奉納し田植えをするもの
9月28日の抜穂祭は稲を取り入れる祭りが行われ
収穫米は熱田神宮の本宮、各社の年間の祭典用神饌として供えられるそうです
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抜穂祭を前に稲は実りを迎えているようです、今年の出来は如何なものか
この斎田が全てを賄っていると思うと出来具合は気になるところです
斎田の先には高速の高架が見えています

玉根社
住所 / ​愛知県名古屋市緑区大高町常世島6


氷上姉子神社の鳥居、その前の道路を挟んだ向かいに『元宮』の鳥居があります
杜の中に参道が続きます
鳥居から『神明社』を経て『元宮』まで歩きます
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木洩れ日のさす早朝の杜、爽やかな風を感じながら緩やかな登り勾配の参道が続きます
まもなく道は二つに分かれ、舗装された左の道へ向かいます
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やがて参道右手の一画が開け、奥に社が見えます『神明社』になります
御祭神 / 天照大神
中世以来、伊勢信仰が流布,各地にあった伊勢神宮の御厨、御園などを拠点として御師の活動とともに勧請、分祀した社。
神明社・神明宮とも言われるようで、神明社はこの地方ではよく見られます
さあ参拝を済ませ元宮へ行きましょう
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神明社からしばらく歩くと更に開けた場所に辿り着きます
杜に包まれ木洩れ陽の中、ポツンと社と「宮簀媛命宅跡」と記された石碑が佇んでいます
『元宮』到着です

尾張氏の乎止与命の子、建稲種公・宮簀媛の館跡で690年(持統天皇4年)まで氷上姉子神社の鎮座地とされます
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御祭神 / 宮簀媛命(日本武尊の妃)
日本武尊亡き後、宮簀媛命に託された草薙剣をこの地から熱田に社地を定め、剣を奉斉鎮守したのが熱田神宮の始まりと言われる

木々に包まれた広々とし空間、ベンチに腰掛け周囲を見渡す
早朝ながら参拝に訪れる方が絶えない氷上姉子神社に対し、元宮で参拝の方に遭遇した事はない
交通の要所が間近にありながら静寂に包まれ、ゆっくりと時は流れていきます

氷上姉子神社 【元宮】愛知県​名古屋市緑区大高町一色山4
アクセス / JR東海道本線「大高」下車徒歩30分

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